
今更だけど、ニュースで大きく取り上げられた「みんなで大家さん」。
みんなで大家さんについて簡単に説明すると、不動産に出資して、安定して年利7%の分当金”を出すと宣伝している投資商品。しかし “出資者へ分配するお金の出どころ” が不透明で、金融庁から行政処分を受けた問題の投資スキーム。
7%って、投資の世界ではかなりの高利回りです。
銀行からお金を借りる場合の金利はせいぜい1~2%。そんな中で「毎年7%の配当を払います」と堂々と謳っているわけです。
私はニュースを見たとき、
「7%の配当って、実質的に“民間から7%の金利で借金してる”ようなもの。
銀行からもっと安く借りられるのに、わざわざ高い金利でお金を集めるなんて不自然。」
と強い違和感を抱きました。
「なんでそんな非合理なことをするの?」
という疑問と同時にポンジスキームが浮かびました。

■ 後出しで批判するのは簡単(しかも“安全”)
偉そうなこと書いたけど、私が気づいたのは ニュースになってから です。
炎上して、問題が表に出て、情報が揃ってからなら、「怪しいよね」と指摘するのは誰でもできます。
後出しジャンケンのようなもので、
リスクもゼロだし、安全な立場から言える意見です。
なんというか、
後から批判するのってめちゃくちゃ簡単だし、ある意味ずるいんですよね。
■ でも、3〜4年前から“数字だけで”本質を見抜いていた人がいた
色々調べていくうちに知ったのですが…
実は 3〜4年前の段階で、すでに貸借対照表(バランスシート)を見て「このビジネスはおかしい」「自転車操業だ」と指摘していた人達がいた んです。
これには本当に驚きました。
問題が表に出る前から、
・配当と入金のズレ
・資金繰りの不自然さ
・収益構造の弱さ
などを数字から読み取っていたわけです。
こういう人たちは本当にすごい。
そして、率直に “カッコいいな…” と感じました。
■ 「甘い話」ほど冷静に本質を見るべきだと痛感した
今回の件で深く感じたのは、
世の中に“誰でも簡単に儲かる話”なんて存在しないという、シンプルだけど大事な真実です。
年7%なんて、普通の不動産運用ではそう簡単に出ません。
もし本当に安定して7%出せるなら、みんなで大家さんが現れるとっくの昔に金融機関が手を出していたはずです。
つまり、
高利回りをうたう投資話には、それ相応の“理由”がある。
そして、その理由はたいていウソです。
■ 自分も「本質を見抜ける人」になりたい
今回の件で、自分自身への学びはとても大きかったです。
・甘い言葉ほど疑ってかかる
・数字や仕組みをきちんと確認する
・自分が理解できない投資はやらない
・「本質を見る」癖をつける
そして、もしまた魅力的な投資話が来た時には、
3〜4年前に異変を指摘できていたあの人たちのように、
冷静に判断できるようになりたい。
そんな気持ちになりました。まあ、私は頭が良くないので、自分で考えるよりも自分より頭が良いと思う人の意見を参考にするのが現実的ですがね…
みなさんも大切な資産を守り抜いていきいましょう。

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