どうも、ワタガシです。今回は堀江貴文さんと予防医療普及協会による本「不老不死の研究」より、サウナのメリットについて紹介しようと思います。
この本でサウナについて解説しているのは、慶應義塾大学医学部特任助教の加藤容崇先生で、2019年に日本サウナ学会を設立し、代表理事に就任した、サウナブームを牽引する立役者の一人です。
心筋梗塞のリスク低下
日常的にサウナを利用することによって心筋梗塞のリスクが50%下がります。
これは、屈伸運動をすると関節が物理的に柔らかくなるのと同じように、血管が物理的に柔らかくなるためだそうです。心臓から出てきた血液を押し出して、体の隅々まで血液を送るアシストを血管は果たします。血管が硬いとアシストの役割を果たさず、心臓がその分余計に頑張らないといけなくなります。すると心臓に負担がかかりすぎて、心筋梗塞のリスクが上がることに繋がるんだそうです。
サウナによって深まる睡眠
科学専門誌「サイエンス」に掲載された論文によると、サウナによって認知症のリスクが60%下がるそうです。ノンレム睡眠(夢を見ない深い睡眠)の時に、どうやら認知症の原因物質が洗い流されているそうです。つまり、サウナによって睡眠の質が高まり、認知症の予防につながるわけです。
サウナに入った後の眠りがどういう状態か、加藤先生自身が睡眠計をつけて脳波を計測してみたところ、サウナに入らないときよりも、深い睡眠が1.5倍の長さになったようです。サウナが眠りを最良化してくれることが、データとして立証されています。
精神疾患のリスクが78%下がる
サウナに入ると、精神疾患のリスクが78%下がるそうで、統合失調症やうつ病のリスクが下がるらしいです。
キーワードは、心理学の世界でいうところの「DMN」(デフォルト・モード・ネットワーク)と、「CEN」(中央実行ネットワーク)です。
人間の脳は、ボーっとしているときにただ休んでいるわけではなく、ボーッとしている間も実は頭の片隅でゴチャゴチャ考えていて、頭の中に活性化する領域(DMN)があります。無心にゴチャゴチャ考えながら、ああでもないこうでもないと雑念にとらわれる。DMNの状態が長くなりすぎると、精神疾患のリスクが非常に上がると加藤先生は指摘しています。
逆に、脳がCENの状態に切り替わると、どんな変化があるのでしょうか。
CENは、人間がとても集中した時に活性化する脳の領域です。人間が集中している時には、脳が猛烈に働いていると思うかもしれませんが、実はCENはDMNの状態よりもはるかに省エネなのです。集中すればするほど、脳は無駄なエネルギーを使わずエコになっていく。時を忘れて集中しているときは、長時間働いても脳が疲れないそうです。
サウナに入った段階で、DMNが下がり、呼吸を整えることに集中しながら、脳をCENモードに切り替えていくことで、脳の疲労が取れてスッキリし、ひいては精神疾患のリスク低減につながる訳です。
感想
サウナのメリットについて紹介しましたが、いいこと尽くめでしたね。私が特にためになった内要は、DMNとCENの存在です。確かに休日にゴロゴロして過ごすと頭の中がゴチャゴチャして、疲れている気がしていましたが、あの正体はDMNだったんですね。反対に仕事で程良く忙しい時、意外と疲れを感じないことがあるので、CENの存在にも納得しました。
この本を読んでサウナにいきたくなったものの、近所にサウナは無いので簡単には通えませんが、まずは暇すぎて雑念にとらわれる生活を改善しようと思います。サウナのように、DMNの状態にならないことをすれば良いわけですから、運動や筋トレなんか良いと思いました。それだったら考え事してる余裕がないはずなので、CENの状態になるはずだし、疲れて睡眠の質も上がるはずだから、サウナと同じような効果が得られると思うので、早速明日から筋トレをしてみようと思います。それ以外にも何か集中できる活動を探していきます。
それでは。
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